eラーニングは自作できる?PowerPointなど既存ツールで作る方法と、LMSが必要になる場面
2026.11.02
「社内研修をeラーニングにしたいが、まずは費用をかけずに始めたい」
「PowerPointの資料に音声を入れて、動画にできないだろうか」
「自分たちで作れる範囲と、専用のシステムが必要になる範囲を知りたい」
eラーニングの導入を考え始めたとき、こうした疑問を持つ方は少なくありません。
この記事では、eラーニングを社内で自作する方法と、既存のツールで対応できる範囲、専用のLMS(学習管理システム)が必要になる場面を解説します。
eラーニングに必要な3つの要素
eラーニングは、大きく分けると次の3つの要素で成り立っています。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 教材をつくる | スライド資料、動画、テストなど、学ぶ内容を用意する |
| 受講者に届ける | 受講者が教材を見られる状態にする |
| 受講状況を管理する | 誰がどの教材を受講したか、テストの結果はどうかを把握する |
「自作できるか」は、この3つのうち、どこまでを自分たちで用意するかによって変わります。
教材づくりは既存のツールで取り組みやすい一方、
「届ける」「管理する」の部分は、人数や教材が増えるほど手間が大きくなりがちです。
既存のツールで教材をつくる方法
スライド資料をつくって共有する
最も手軽なのは、PowerPointなどでスライド資料を作り、PDFなどにして共有する方法です。
文字や図で整理できる内容であれば、これだけでも研修資料として使えます。
ナレーション付きの動画にする
PowerPointには、スライドにナレーションを録音して、動画として書き出す機能があります。
Microsoftの公式ヘルプで案内されている、基本的な流れは次のとおりです。
1.教材にするスライドを用意する
2.「記録」の機能で、スライドごとにナレーションを録音する
3.「エクスポート」から、ビデオ(動画)として書き出す
4.書き出した動画を再生して、音声やスライドの切り替えを確認する
ナレーションの録音中は、スライドを切り替えるときの音声は記録されないため、切り替えの間は話さないようにします。
ただし、手順や画面の名称は、PowerPointのバージョンやOSによって異なります。
また、PowerPoint for the webでは、スライドショーの記録がサポートされていません。
お使いの環境で、事前に確認してください。
操作画面を見せながら説明したい場合は、パソコンの画面を録画する方法もあります。
OBS Studioなどの録画ソフトを使うと、スライドや画面、カメラの映像を組み合わせて収録できます。
テストをつくる
理解度を確認するテストは、フォームを作成するツールの機能で用意する方法があります。
たとえば、GoogleフォームやMicrosoft Formsには、テスト(クイズ)の形式で作成し、選択式の問題を自動で採点する機能があります。
Googleフォームの場合、Googleの公式ヘルプで案内されている基本的な流れは次のとおりです。
1.Googleフォームで、新しいフォームを作成し、問題を入力する
2.上部の「設定」で、「テストにする」をオンにする
3.質問ごとに「解答集を作成」から正解を選び、配点を入力する
自分で回答してみて、正解・配点・採点の結果が想定どおりか確認する
Microsoft Formsでも、質問ごとに配点を設定できます。記述式の解答は、手動での採点が必要です。
自作で運用するときに起きやすいこと
教材とテストは既存のツールで用意できても、受講者が増えたり教材が増えたりすると、次のような手間が大きくなりやすくなります。
・誰が、どの教材を受講したかを、手作業で確認する必要がある
・教材やテストの結果が、複数の場所に分かれてしまい、まとめて把握しにくい
・受講者ごと(部署や立場ごと)に、見せる教材を分けにくい
・教材を更新したときに、共有している先をすべて差し替える必要がある
もちろん、受講者や教材が少ないうちは、これらが問題にならないこともあります。
自社の規模や、教材の数に合わせて判断することが大切です。
LMSが必要になる目安
次のような状況になってきたら、LMSの導入を検討するタイミングといえます。
・受講者や教材が増え、受講状況の確認に手間がかかっている
・テストの結果を、受講者ごとにまとめて把握したい
・受講者ごとに、見せる教材を分けたい
・教材を更新したときに、配布し直す手間を減らしたい
・受講状況やテスト結果を、受講者ごとに記録・確認する必要がある
ただし、LMSを導入すれば受講管理の手間がなくなるわけではありません。
受講を促したり、受講状況を確認したりする運用は、引き続き必要です。
また、動画を最後まで視聴したことだけで、内容を理解しているとは限りません。
理解度は、テストなどで確認する必要があります。
「まずは既存のツールで始めて、必要になったらLMSに移る」という進め方もあります。
ただし、LMSに移るときは、教材やテストのデータを引き継げるか、移行の手間がどの程度かも、あらかじめ考えておくと安心です。
自作を始めるときの進め方
最初から、すべての研修を自作しようとせず、小さく始めるのがおすすめです。
・まず、毎回同じ内容を伝えている研修を1つ選ぶ
・既存の資料(スライドなど)を使って、教材をつくる
・実際に受講してもらい、分かりにくい点や、管理の手間を確認する
・手間が大きくなってきたら、LMSの導入を検討する
ULearningの場合
株式会社POVが提供するLMS「ULearning」は、動画・テキスト・テストなどを組み合わせたオンライン講座を作成でき、社内研修にも利用できます。
構築の進め方には、顧客自身で構築する提供形態と、POVが設置代行を行う提供形態があります。
また、教材として使う動画づくりを支援する「ULearningコンテンツ制作サポート」もあります。
OBS Studioを活用した動画教材づくりを中心に、自社でできる部分は自社で行い、時間や手間のかかる部分はPOVがサポートするという進め方にも対応しています。
自作を始めたものの、動画づくりに時間をかけられない場合などは、お気軽にご相談ください。
まとめ
eラーニングは、PowerPointなどの既存のツールを使って、教材やテストを自作することもできます。
一方で、受講者や教材が増えると、「届ける」「管理する」部分の手間が大きくなりやすくなります。
まずは小さく自作を始めて、手間が大きくなってきたタイミングで、LMSの導入を検討するという進め方が現実的です。
eラーニング運用をサポートしています
株式会社POVでは、
・eラーニング動画の内製化支援
・LMS(ULearning)の提供
・社内教育の仕組み化サポート
を行っています。
「更新し続けられる運用にしたい」「外注依存を減らしたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

